前回はRyzen 5 1600と所持しているIntel Coreシリーズと比較してみた。CINEBENCHやCrystalMarkでの検証結果としてRyzen 5 1600が性能値が高い事が分かっており、コアやスレッド数が多い分良い結果が出てくるのは確かである。そこで、コア/スレッド数が同じであるRyzen 5 1500Xで比較した場合どのような結果が出るか検証してみた。
今回の検証では、前回と同じマザーボードとメモリーカードを使っているが、グラフィックボードは『GeForce GTX 1050 Ti 4GB LP』を使用。
マザーボード | ASRock AB350M-HDV (B350 AM4 DDR4) |
CPU | AMD Ryzen 5 1500X Box |
グラフィックボード | GeForce GTX1050Ti 4GB LP |
メモリーカード | CMK16GX4M2A2666C16 (DDR4 PC4-21300 8GB 2枚組) |
OS | Windows8 64bit |
(左)Ryzen 5 1500X(右)Ryzen 5 1600
*上記の結果が出ましたが、マザーボード(ASRock AB350M-HDV(B350 AM4 DDR4))のバージョンが古い場合、正しく動作しない為マザーボードのバージョンが古い場合はアップデートをして下さい。
〇Ryzen 5 1600 : 1131
〇Ryzen 5 1500X: 723 |
上記の結果通り、Ryzen 5 1600が数値上は高く、その次にRyzen 5 1500Xとなり、数値もCore i7並の数値を出している。このスペックを元に、以前行ったベンチマークでどれほどの性能が出るかを検証した。
Ryzen5_1500X | Ryzen5_1600 | |
Bio6 | ||
11158(S) | 10876(S) | |
FF14 | ||
19.852sec/11537 | 22.943sec/8130 | |
PSO2 | ||
16168 | 10351 |
バイオハザード6は、1コア/スレッドの数値ではRyzen5_1500Xの方が勝っている為予想通りの結果が出ました。しかしながら、FF14は読み込み速度を除き同じグラフィックボードを使用していたにも関わらず、Ryzen5_1600側は何度か検証しても7000~9000前後までしか伸びず、比較的軽いはずのPSO2でもFPSが伸びずラグも確認できる程動作に不安定さがあった。グラフィックボードの更新や再起動を試しても変化は見られません。そこで、グラフィックボードのみをGeForceGTX760(GF-GTX760-E2GHD/OC/SHORT)に変更しRyzen5_1600で上記3つによるベンチマークの再検証を行った。
GeForceGTX1050Ti | GeForceGTX760 | |
Bio6 | ||
10876(S) | 9579(S) | |
FF14 | ||
22.943sec/8130 | 17.693sec/12469 | |
PSO2 | ||
10351 | 16051 |
再検証した結果、バイオハザード6はグラフィックボードの関係でやはり若干の低下は仕方ないが、FF14とPSO2はGeFoceGTX1050Tiと比べると数値は明らかに伸びている。グラフィックボード以外にもマザーボードとの相性の可能性も考えられるが、GeForce1050Tiでも数値的には問題ないレベルと捉えている。
とはいえ、Ryzen5はコスパ的にはかなりの性能を発揮している。マルチディスプレイ自体はCPUとはあまり関係ないが、解像度ワイド型ディスプレイ(1920×1080等の16:9)を増設してマルチディスプレイを利用する人も増えており、特に企業ではマルチディスプレイを利用しての同時作業をする際、左右別々に作業をする事がある場合は非常に有効であると考えられる。また、ゲーム実況による録画、それに伴うエンコード、生放送によるゲーム実況放送,
ゲームでは「Euro Truck Simulator 2(ETS2)」というSteamで配信されているゲームがあり、マルチディスプレイに対応したゲーム等には有効ではないかと考えられる。ゲーム特化であればCore i7シリーズ。マルチディスプレイによる多種多彩による同時作業やゲーム実況などにはRyzenシリーズと言った感じだろう。
製品比較としては以下の種類が考えられる。