世界で最古のゲームは1985年に開発されていたが、世界的にテレビゲームとして知れ渡ったのは、1972年にラルフ・ベア氏とマグナボックス社から開発された、2人用白黒画面のテニスゲームがあります。
日本は1975年9月12日にエポック社が、マグナボックス社と技術提供により発売されたポンテニス(テレビテニス)が初となる。
それから、1983年7月15日に任天堂からFC、ファミコンの愛称で知れ渡っている「ファミリーコンピューター」を始め、SEGAからセガサターン、ソニーコンピューターエンタテイメント(以下:SCE)からプレイステーション、据置でない携帯ゲーム機等、様々なゲームが日本だけでなく世界で販売されていきます。
最新であるプレイステーション4(以下PS4)や、XBoxOneは、海外での売り上げは上々であり、PS4に関しては2015年に売上台数が累計3600万台を突破したが、日本ではそのうちの約250万台となっています。
そして、SCEは2016年1月26日にゲーム事業子会社の再編を発表し、東京に本社を構えていたプレイステーションブランドを米国・カリフォルニア州サンマテオでソニーインタラクティブエンタテイメント(SIE)という社名で展開すると発表をし、同年4月に全社をSCEからSIEになり、日本はソニーインタラクティブエンタテイメントジャパンアジア(SIEJA)となっています。
ソニー事態グループ全体での分社化を行っていたが、日本のPS4の売上台数が想像より伸びなかったことが決定打なのではとも考えられます。
新作発表に、日本製ゲームの代表作でもある「ペルソナ」「スターオーシャン」等の新作が出る為、PS4の売上が伸びる可能性はあると考えています。また、任天堂WiiUで発売されている「スプラトゥーン」が2016年に120万本突破、世界累計は242万本と爆発的な売上となっているが、ゲーム機本体としては、同社が出している3DSには及ばない。
何故据置ゲーム機の売上が伸びなかったのか調べた上で独自の視点でデメリット部分を述べていきたい。
①互換性及び置き場所
日々技術は進歩しており、最近のゲームに至ってはシステムだけでなく、映像もよりリアルに美しくなっている。
それに伴い、リアルな映像、最新システムを導入した最新のゲーム機本体と最新のROMが採用されています。
WiiUはWiiのソフトをすることができ、3DSはDSのソフトができる。XBoxOneもXBox360のソフトを起動することができる。
しかしながら、PS2ではPSのソフトを起動することができたが、PS3から互換性がなく、PS4もPS3以前のゲームを起動する事が出来なくなってしまっています。最新のゲーム機で旧ゲーム機のソフトをやらないという人もいると思われますが、最新の本体を買えば置き場所が増えます。更に、パッケージ版ゲームソフトをメインとして買っているのであれば、パッケージ分が増え、置き場所を考える必要があります。最近のゲーム機はダウンロード(以下DL)版もある為、拘りがなければDL版を購入するのもありだと思います。
また、最新のTVやゲームは映像が鮮明になり、色の出力数も1600万以上となっているが、人間が認識できる色は185万5000色であり、最大でも750万色が確認できる限界であると判明しています。
②ゲームを行う時間がない
全ての人がこの項目に該当するとは限りませんが、ゲームをやる時間は平日で2~3時間。休日は7時間前後となっている。中にはゲーム機本体を起動する気すら起きないという方もいるそうです。会社疲れや残業によるプライベート時間の減少もあるが、加齢によるゲームを長時間やるだけの体力がなくなったという方や、ゲーム機起動時に出てくるメーカーロゴの表示時間が長いから面倒という意見もありました。
③ゲーム業界への参戦企業の増加
日本は、据置よりも携帯ゲームの方が売れているのが図でわかる。
上記で説明した通り、据置ゲームをする時間が少ないという人は多くいるが、勤務中の移動時間や休憩時間の合間にサッとでき、スリープ機能もある為、途中で中断することもできるというメリットがある。特に、携帯電話業界(Android等)の参戦により、基本料金無料という強みで誰でも手軽にできるゲームが増えたのも、日本での据置ゲームが売れなくなったのではと考えています。
現在、据置ゲームであるXBOXには携帯機器と同様のスリープ機能に近い「クイック起動」や、PS4やWiiUには、ゲーム機を瞬時に起動する「スタンバイモード」があるので、ゲーム機起動時のロゴマーク表示などで遅いというのが改善されていると考えられる。但し、オンラインゲームに至っては、PSやXBOXはオンラインゲームをするにあたり、オンライン料金という別枠を支払わないとオンラインでのプレイができないというデメリットも存在している。
④発売されているゲームソフトのラインナップ
据置ゲーム機発売当初は、発売されるゲームのラインナップの数等で、購入を見送りにする人が多くいるかと考えられるが、今はそれなりに発売されており充実はしているのではないかと考えられる。
しかしながら、PS4やXBOXで発売されているゲームの大半が、日本製よりも海外製、所謂洋ゲーが多くなっています。近年では、海外ゲーム制作のプロデュースに、日本人を招き製作されたゲームも多数存在します。また、ゲームソフトを作るサードパーティが、新システムのゲーム機に対応が追い付かずに、出来上がったソフトも高価になってしまうことも売れない要因になっているのではないだろうか。
ただし、2016年の最新ゲームのラインナップには、日本製ゲームが発売される為、PS4の売り上げは最初で述べたように売り上げが伸びるかと考えています。また、海外ゲームが多いとは述べているが、PC版からPSやXBOXへの移植、日本では発売禁止等も含め海外ゲームも注目を集めている為、売上自体が止まることは考えにくいと思います。
⑤パソコンゲームにも注目度が上がっている?
無料で遊べるゲームは、スマートフォンやAndroidよりもコンピュータが先駆けではないだろうか。特に、Flash黄金時代と言われたFlashPlayerで作られた動画やゲームが多数公開された時期もあり、現在も数多く存在しております。また、④で述べたようにPCでのゲームも盛んに増えているだけでなく、ツクール関連で作成されたゲーム等も出回っており、一部のフリーゲームは漫画、小説、映画になったり、有料版としてリニューアルされたりとPCゲームにも注目が集まっているのが伺えます。CMでも公開されるように、ファンタシースターオンライン2(以下:PSO2)は常時アクセスではないものの、350万ID登録突破、ファイナルファンタジー14は全世界累計で600万ID登録突破したとのことである。また、「Steam」という有名なPCゲームダウンロード販売ツールがあり、XBoxやPS4で売られているソフトの大半がダウンロード販売されている。日本でも有名なストリートファイターやダークソウル等もSteamでダウンロード販売されています。中には、日本人をもターゲットに入れているのかと思われるゲームも存在していたり、日本語字幕対応、日本語吹き替えのゲームも増えているのも確認しています。また、中には据置ゲームのCEROの規制に不満を感じて、海外版を購入する人も少なくはないが、この規制がかなり曖昧な部分もある(例えば、ゾンビ物でLeft4DeadがZ指定に対して、バイオハザード4、5はD指定)。とあるホラーアドベンチャーゲームに関してはZ指定にも関わらず規制が酷いという情報もあります。
現在非常に有名である、「Minecraft」もPSやXBOXのコンソール版やAndroid版もあり、累計1億本を超えたという報告が開発元であるMojangが公開している。
日本はSteamダウンロード購入が全世界のトップ10内に入っているという情報もある。またエレクトニックアーツ(EA)のダウンロードストア「Origin」は全世界累計2,100万人を突破したと2012年に報告されている。アクティブユーザー数は1日に同時接続した人数を示しています。
⑥動画視聴による満足感や妥協
PS4やXBoxにも配信されるようになった、MincraftやTerrariaは、Youtubeやニコニコ動画といった動画配信サイトで日本では広まったのではないかと考えています。
動画を見て「自分もやってみたい。」「自分ならこうやりたい。」と考え購入をする方もいるのではないだろうか。実際Minecraftは様々な実況などが挙がっており、それに感化したから購入しましたという人もいます。一部のゲーム会社はゲーム実況の許可を出しており、宣伝効果もあるのではないかと考えている。しかし、感化して買ってしまった人がいるのであれば、「見て満足した。」や「期待外れ。」という意見で買わない人もいるのではないだろうか。特にゲーミングPCでない人は、PC版を買ったはいいものの、スペック不足で満足にできないということもあり得る。最高描写設定は、据置ゲームより綺麗となっているが、要求スペックが高く最高描写設定でまともに遊ぶには、PS4の1TB仕様の3、4台分の値段が掛かる。私自身、GeForce750と2世代前のPCスペックでMinecraft等をやっており、そこからGeForce1060世代のスペックに交換したところ、最高描写でもかなり快適にできるようになった。この詳細に関しては次回に説明しようと考えています。
○まとめ
据置ゲーム機以外にも「ゲーム」ができる機器が登場したことが最大の要因ではないだろうか。日本のダウンロード及びブラウザゲームサイト「DMM.com」の人気ゲームも国内PS4並の登録数となっている。上記説明通り、ライトユーザー層が手軽に出来る携帯機器等に移り、ヘビーユーザーは据置機やPC等と多種多様になっていると考えられます。
ゲーム自体は衰退することはないだろうが、日本での据置ゲームは大手企業が海外を拠点に移したこともあり、携帯ゲームに対して対策をしなければ現状難しいのではないかと考えている。また、ネットを調べてしまえばゲームの情報を簡単に見ることもでき、情報を共有する楽しみが減ってしまったというのもある。今後、ゲーム業界がどのように動いていくか気になるところでもある。
○最後に
PS3及びPS4の内蔵型HDDの容量が500GBか1TBしかない、これは5~10本程度ゲームをDLすると容量不足に陥り易い。PSのHDD自体は調べたところ外すのは容易にでき、付け替えも可能とのことです。そこで、HDDをSSDに変えたらというのが現在インターネットで何件かヒットします。SSDに変えたら「劇的に動作が早くなった。」や「あまり変わらない。」「起動自体は早くなったが、ゲーム自体に変化はない。」等の好評から不評と意見が分かれている。対応している規格は公式HPのよくある質問にも載っておりますので、持ってる人は一度目を通してみるのもいいかと思います。